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2011年12月20日
<尿漏れとは・・・>
自分の意志に反して勝手に(不随意に)尿が漏れ、これが衛生的にも社会的にも問題となる状態を尿失禁といいます。直接、生命を脅かすものではないですが、尿失禁があると日常生活は非常に不便になり、QOL(生活の質)が損なわれるばかりでなく、精神的にも不快感、苦痛感をもたらします。
尿漏れでも、骨盤内の手術や外傷による損傷などは鍼灸治療が必ずしも適応とはいえない状態の疾患もありますが、腹圧性尿失禁(緊張性尿失禁)や切迫性尿失禁などの場合は鍼灸治療が有効とされています。
① 腹圧性尿失禁
咳やクシャミ、テニスなどの運動、あるいは重いものを持ち上げたときなど、急に腹に力が加わったときに尿が漏れる。健康な中高年女性の尿失禁の多くはこのタイプで、原因は尿道あるいは膀胱や子宮を支えている筋肉(骨盤底筋群)が弱くなったためと考えられている。
骨盤底筋群の体操は、自分で毎日肛門や膣をしめる運動を繰り返し、弱くなった骨盤底筋群を強くするもので、軽症から中等症の場合は効果があるといわれる。
② 切迫性尿失禁
腹圧性尿失禁の次に多い。尿意を感じたとたん、トイレに着く前に漏れてしまう。トイレには間に合ったもののドアを閉めたとたん、あるいは下着を下ろしている間に漏れてしまうのが特徴。
最近、泌尿器科では尿失禁があっても、強い尿意切迫感と頻尿を合併する病態を過活動膀胱と呼ぶようになった。世界的にも頻尿、尿意切迫感に悩む人は非常に多く、日常生活にも支障をきたしているひとが多いため、尿失禁が起こる前から早めに治療しようという目的から病名がついた。
腹圧性尿失禁と切迫性尿失禁が混合したタイプを混合性尿失禁というが、このタイプも多い。
<女性に多い理由>
クシャミなどによる生理的な反射や階段の昇り降りなどの動作がきっかけとなり、腹に圧力が加わったときに起こる尿失禁を腹圧性尿失禁といい、女性の4割を超える2000万人以上が悩まされているといわれています。女性に多いのは、女性特有の体の構造にあります。
① 尿道が短く、かつ前立腺がないため、括約筋が弱い
② 泌尿器をささえている筋肉が弱い
③ 膣と子宮の存在
④ 便秘や冷え性
<尿漏れの段階>
* 第一段階
尿漏れは、毎日はなく、漏れ具合もほとんど気にならないため、下着をかえる必要はない段階。最も多いケースでは、続けてクシャミをしたり、ひどく咳き込んだときに、はずみで漏れてしまうケース。下着はその瞬間ぬれてしまうが、すぐに乾いてしまう程度などで心配する必要はない。
* 第二段階
尿漏れは、毎日はないが、あるときは下着をかえる必要がある。あるいは下着をかえる程の量ではないが、急に立ち上がったとき、階段を昇ったり降りたりしたとき、あるいは大笑いしたとき、クシャミを1回しただけでも漏れてしまうケース。この段階になると不快感も伴うため、病気として対処する必要がある。(この段階ならほとんどの場合体操は有効な時期)
* 第三段階
毎日尿失禁があり、1日に数回は漏れてしまい、下着の交換が必要な段階。歩いたときにも漏れてしまうケース。
* 第四段階
毎日5回以上尿漏れがあり、下着の交換はもちろんパッドやオムツが必要な段階。椅子に座っているときなど、身体を動かさずに安静にしているときでも漏れてしまうケース。
<骨盤底筋体操>
腹圧性尿失禁の第一~第三の段階では効果を発揮します。
* 目的・・・膣ないし肛門を「締める」「緩める」を繰り返すことにより、自分で意識しなくても、尿道の他の骨盤底筋群も一緒に締まり、一帯にひろがる筋肉を強くします。
* 方法・・・余分な力を抜いて、股間を身体の中に吸い上げるような感じで膣と肛門を締め、5秒くらい締めたら次は緩めます。これを数分間(できれば10分くらい)続けて行います。締めるコツとマスターしたらいつでもどこでもできますので、就寝前、家事や仕事の合間にも行うことができます。
「レディース鍼灸」医歯薬出版より引用
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