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2011年12月27日
脳幹・大脳基底部は、呼吸、心拍数など生命活動を主っています。大脳皮質は、感情、意識、知能などを主っています。つまり、大脳皮質は休ませて活動化させないと人間としての活動が円滑にできなくなるのです。“大脳皮質が休む”とすなわち、”睡眠“のことです。その”睡眠“とはレム睡眠とノンレム睡眠の状態が繰り返されることで成り立っています。
不眠症とは、眠りたいのに眠れないという夜が4週間以上続いた状態をいい、最も多い原因は、ストレスや環境的な原因によって眠れないといった精神性理性不眠です。
<睡眠の種類>
レム睡眠・・・浅い眠り。一夜に4~5回起こり、睡眠全体の25%を占める。筋肉の緊張は緩んでいるが、腦は活動している。
ノンレム睡眠・・・腦が休息している状態。深い眠り。眼球は上転したままで自律機能が安定する。睡眠時間の大半を占める。
<不眠の種類>
① 機会性不眠:騒音などの外界からの刺激や日常生活の乱れが原因
② 症候性不眠:痛みなどの睡眠を阻害する要素をもつ身体疾患や精神病、神経症に起因する。
<睡眠障害の分類>
① 入眠障害:寝床に入っても寝つきが悪く30~1時間以上眠れない。(神経症など)
② 熟眠障害:眠りが浅く、わずかな音でも目が覚めてしまう。一夜のうちに何度も目が覚める。(老人性不眠、うつ病、神経症など)
③ 早期(早朝)覚醒:朝早くめがさめてしまい、それ以降眠れない。(老人性不眠、うつ病など)
<眠りのホルモン=「メラトニン」>
・ 松果体より分泌される。
・ 1日の活動リズムを主っている。
・ メラトニンが分泌され始めるのは起床時刻からおよそ14時間後で、その2~3時間で十分な量が分泌され眠気がおそってくる。
<鍼灸治療が適応となるもの>
ケース①
・ 外界からの刺激がある
・ 生活習慣の乱れ
・ 睡眠リズムの乱れ
・ 一過性の精神的緊張よる睡眠障害で、原因がなくなれば状態は改善する
→機会性不眠の可能性あり
ケース②
・ 機会性不眠が完全に固着してしまっている
・ 性格傾向が関与
・ 入眠障害が多い
→神経症性不眠の可能性あり
ケース③
・ 浅眠状態が長い
・ しばしば目が覚める
・ 寝つきが悪い
・ 朝早く目が覚める
・ 睡眠時間が短い
・ 眠りの時間帯が早くなる
→老年者不眠の可能性あり
*上記の症状はヒントとしてご利用頂き、診断は医療機関へ委ねるようお願いいたします。
*** ツボの救急箱より ***
応急処置として、簡単にわかるツボをいくつか紹介しております。
☆ 疲れているが眠れない、眠りが浅い
▲安眠穴<アンミンケツ>(→耳たぶの裏側の付け根にあるくぼみから後頭部寄りに親指一本分の所)に、息を吐くときにグーッと痛くないように親指で押し込みます。これを5回繰り返しましょう。
☆ 落ち着かなくて眠れない
まず、横になってリラックスします。▲安眠穴<アンミンケツ>(→耳たぶの裏側の付け根にあるくぼみから後頭部寄りに親指一本分の所)を親指で痛みを感じない程度に強めに1回押した後、▲中脘<チュウカン>(→おヘソとみぞ落ちの真ん中)に両手を重ねてから、頭から足の爪先まで酸素を巡らすような気持ちで、大きく深呼吸してください。これを5回繰り返しましょう。
☆ 足の裏がほてって眠れない
▲ 復溜<フクリュウ>(→足の内くるぶしの一番カカト寄りの角から、上に指3本分上がった所)を爪楊枝で、痛くない程度に刺激してください。
▲ 太衝<タイショウ>(→足の甲側で、親指を人差し指の股から、足首の方に向かってなぞりあげていって指の止まる所)を復溜<フクリュウ>と同様に行ってください。
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